Junieとは
- JetBrainsが2025年4月16日に正式リリースしたAIコーディングエージェント。
- チャット欄に自然言語で依頼したタスクを自律的に計画・実行。実際にソースコードを編集、ビルドやユニットテストまで走らせたうえで差分を提示してくれる。
- コードの補完機能はない。補完を行いたい場合はAI AssistantやGithub copilotを利用する
LLM
- Claude3.7
プランと価格
- 制限付きで無量レベルを提供
- ただしIDE自体が有料
対応IDE(2025年4月現在)
- IntelliJ(有料版)
- PyCharm(有料版)
- WebStorm
- GoLand
セットアップ
対応するIDEを起動し、Setting -> plugins から"JetBrains Junie"をインストール
使い方
- Code / Ask
- Code
- Junieがコードとテストを自動生成するモード
- Ask
- Junieに設計相談するモード
- コード生成はしない
- Code
- Brave Mode
- Junieがユーザーへの確認なしで、コマンドやコード変更を自動的に実行するモード
- ガイドライン
- プロジェクトごとのコーディング規約や禁止事項を宣言する設定ファイル。
- プロジェクト直下に
.junie/guidelines.md
を置くと、Junieは必ず参照してタスクを実行する
ユースケース(具体的な開発フロー)
- ガイドライン作成
- .junie/guidelines.md にコーディング規約や禁止事項を記述する。
- Ask モードで設計相談
- 設計方針をJunieから引き出す。
- 例:「新しいユーザー管理機能のAPI設計案を提案して」
- Code モードでタスク指示
- Junieが計画ステップを作成、順番に実行
- 例:「ユーザー登録用のAPIエンドポイントを実装して」
- レビュー
- ステップ内容や実装をレビューし、必要に応じて修正を依頼する
- 生成・編集したコードをdiffで確認し、Applyで承認
- 計画ステップに沿って実行と差分レビューを繰り返す
- Ask → Code → Brave の順で徐々に自動化レベルを上げる
cursorとの比較
- 実行時間が長い
- LLMにプロンプトを送信してからコード生成までの時間が長い
- コード補完機能
- JunieとAI Assistantが分かれており、コード補完はcursorの方が非常に使いやすく性能が良く感じる
- モデルが選択できない
- Junie側でモデルを選択してるためユーザー側が選択することができない
- MCPとの連携ができない
- 将来的にはMCPとの統合を計画していることを明言している
所感
Junieは、AIがコードを書き、開発者が監督(設計、レビュー)して実装を進める。
設計から実装、テスト、レビューまで開発プロセス全体を通して使うという印象。
一方でCursorは、コード補完が優秀で、必要に応じてコード生成も依頼できる。使い方の自由度も高い。
JunieのAskモードでAIに任せる前に実装方針を整理できるところは嬉しいが、実際の開発で使いやすさはCursorの方が良いと感じた。